元旦に能登半島地震が起きてからもう少しで1ヶ月経とうとしていますが、ニュースやSNSで現地の様子を見聞きするだに、現状はまだまだ厳しいと感じます。
「とりあえず」していた募金
復興に向けたスタートラインにも立てていない、そんな状況ではないかと思うと、今こちら埼玉県で暮らしている私に出来ることと言えば、募金をしたり、地域の特産物を購入したり、それくらいです。
なので、スポーツ観戦でスタジアムへ行った時などは、クラブチームの運営側が募金箱を置いてくれているので、気持ちばかりですが募金をしています。
よく分からない団体がやっている募金よりも、ちゃんと届けてくれるだろうと思うので。
でも、これは私がちゃんと確認していないだけの話なのですが、クラブチーム経由でちゃんと届けてもらった募金だとしても、最終的にそのお金がどのように使われるか?までは確認もせず、深く考えることもなく、「少しだけど被災地に届けて下さーい!」と丸投げするような感じでとりあえず募金しているのが現状でした。
一言で「募金」と言っても、どんな経由で、どこに届き、何に使われるのか?ちゃんと被災者に届くのか?私は意外と知らなかったのです。
そこで、今更な感じですけど、震災が起きた際の募金についてちょっと調べてみました。
募金の種類は2種類ある
2011年の東日本大震災では、あまりの被害の大きさに、少しでも早く、少しでも何か出来ることを、そんな焦るような気持ちで震災の直後に募金をした我が家でしたが、この時はただ漠然と日本赤十字社から募金をしました。
ネットの情報で「日本赤十字社は中抜きをされない」と言うワードを目にして、その意味をちゃんと調べることなく、勝手に「募金は中抜きされて欲しくない!全額被災者や被災地に届いて欲しい!」と思ったのです。
でもそれは、私の勘違いでした。
中抜きされるされないの話ではなくて、注目すべきは「日本赤十字社は【義援金】の募集をしていたから」だったのです。
この時によく耳にした「募金」と「支援金」と「義援金」と言う言葉は、実は私は同じものだと思っていました。
沢山の人から集まったお金を、被災地の県や市が復興や保証などの必要な費用に充てて活用してくれるもの、くらいの認識で。
でも実は、募金には「支援金」と「義援金」の2種類あることを知りました。
そしてこの2種類は、お金の使われ方などが大きく違うのです。
「支援金」とは
- 被災地での救命・復旧活動に使われる
- 支援活動をする機関・団体を応援するための募金である
- したがって支援金の使い道は「支援団体に任せることになる」 = 支援した支援団体が使い道を決定
- 各機関や団体が各自の判断や責任において柔軟に使用できるのですぐに活用される = 被災地にすぐ届く
「義援金」とは
- 被災地での救命・復旧活動には使われない
- 寄付金の100%が公平に平等に被災者に分配するための募金である
- 義援金の使い道は「被災者への直接的な支援」 = 見舞金など
- 義援金は、集められてから → 行政が被災者認定し → 被災者認定された方々すべて分配される = 被災者に届くまで時間がかかる
このように、お金が届く先も、届く経路も、使われ方も、全く違う支援金と義援金なので、中抜きされるされないの話ではない、と言うことになります。
そして、たぶんなんですけど、過去の私のように支援金と義援金の意味が違うことを知らずに「中抜き」と言うワードから詐欺か何かのように誤解をしている人も世の中にはまだいるんじゃないかなぁと思うんですよね。
なので募金をされるのであれば、募金の種類を確認して、使われ方も納得してから募金された方が、募金する側もされる側も気持ちよく活用できると思います。
令和6年(2024年)能登半島地震に係る災害義援金の受付について
ちなみに、能登半島地震が発生した石川県のホームページを見てみたところ、石川県が受け付けているのは「義援金」となっています。
なので、これまでは漠然と募金していた我が家ですが、石川県が義援金を受け付けを呼び掛けているのならば、次はホームページの情報を参考に直接石川県に義援金を募金しようと思います。
少しでも早く能登に日常が戻ってきてくれることを祈ります。
石川県のホームページ
コメント