【本当にたたかったお嫁さま】その2.合コンの経緯

・本当にたたかったお嫁さま

前回の【本当にたたかったお嫁さま】その1.「出会い」では、

人付き合いが決して得意な方ではなく学生の頃から1度も合コンには参加してこなかった私が、不本意にも人生で初めて合コンに参加する羽目になりました。

では、どうして合コン強制参加を言い渡されたのか?

どうして断り切れなくなかったのか?

今日はそのへんのお話をしたいと思います(^^)

 

当時、ひょんなことから知り合いになったUくんと言う人がいました。

確か彼は当時、新卒で社会人になってまだ1年目か2年目くらいの若者で、そしてUくんの性格も何と言うかな…明るいと言うか、まだまだ学生気分が抜け切れていないと言うか、さり気なくチャラいと言うか。

物怖じしない性格で私とも話をしていたので、もう20代後半の私にしてみれば「ああ、私に弟がいたらこんな感じなのかな~笑」と思わせる雰囲気でした。

そしてそんな似非弟が失恋の愚痴をうだうだと話してきたので、似非姉はちょいちょい愚痴聞いてあげていたんですけど、しばらくしてひとしきり愚痴り切って落ち着いたのか?ある日突然Uくんに

「なばなさ~ん、誰かいい人いないっすかねぇ~?誰か紹介して下さいよぉ~ぅ(´▽`*)」

と頼まれたのです。

 

う~ん・・・、Uくんちょっとチャラいけど、明るくて悪い子ではなさそうだし、誰かに紹介しても大丈夫そうかな。

でも、紹介するとしたら誰がいいか・・・?

女の子の知り合いの中でUくんと気が合いそうな人は・・・誰だろう?

逆にUくんと気が合いそうな女の子は・・・誰だろう?

って言うか、私が誰か1人を選んでご紹介するなんて、ちょっと責任が重すぎるなぁ。

だったら、私の知り合いの女の子たちを紹介して合コンでもしてもらえたら、ぶっちゃけ、自分たちで合う人を選んでもらって、自分たちで付き合うとか付き合わないとか決めてもらえるし、私、楽なのでは?

 

そんな考えが即座に頭のなかでグルグルと浮かんで、結果

「それじゃあさ!私の知り合いの女の子たちに声かけてみるからさ、それで女の子たちが大丈夫そうだったら、合コンでもしてみたら?」

と「提案」と言う名の「逃げ道」を作った私でした。

もちろんUくんは大喜びでその提案に二つ返事で乗りまして、後日私は、ちょうど3ヶ月ほど前に退社したばかりの会社の同じ部署にいた女の子たちに声をかけてみました。

合コンにお誘いするなら、彼女たちはまさにうってつけの存在だったからです!

彼女たちの何が「うってつけの存在」だったのか?

それにはちょっとした社内の都市伝説があったからなのです。

私が5年ほど勤めていたこの会社のこの部署には、20代前半から半ばくらいまでの若くて可愛い女の子たちが5~6人いました。

本当にお世辞ではなくてみなさんけっこう可愛くて美人さんばかりで、性格も良い子たちだったのに、どうしてだか?誰も彼氏が出来ないのです。

しかも、彼女たち自身も「彼氏出来ないかなぁ?」と常々言っていて、出会いを求めていないわけではないにも関わらず、誰も彼氏が出来ないのです。

そして、転職など様々な理由で退職されていった人から、次々と彼氏が出来て結婚されていくと言う不可解な状況から、他部署の人たちからは密かに「あの部署にいると、彼氏も出来ないし、結婚も出来ない…」とささやかれていたのです。

そう、まさに、社内の都市伝説。

そんな彼女たちだったので、私は退職してからお久しぶりで一番気さくなKちゃんに電話をして事情を説明し、部署の女の子たちに「合コンします?」と聞いてもらいました。

すると、あっさりと快くOKのお返事をいただけたので、その日のうちにUくんに連絡をいれて、

「合コン、OKだって!Kちゃんって子が女の子たちの代表でUくんに連絡先を教えてもいいって言ってくれたので、Kちゃんの連絡先を教えます×××ー××××ー××××。なのでUくんからKちゃんに連絡をして、合コンの打ち合わせをして下さいね~」

と伝え、私としては「後は若い人たち同士で楽しく合コンしてね(^_-)-☆」と、まるでお見合いのお仲人さん気分ですっかり一仕事終えたつもりになっていたのでした。

そんなこんなで、すっかり合コンのことも他人事になっていた数日後のこと。

Uくんから「はぁ?」と思わず声が出てしまう連絡が来ました。

「先日、Kさんと連絡を取りました。だけど、女の子は5人って言われて、自分も会社の先輩とかに声をかけたら7人来ることになって、男女の数が合わないので、女の子も7人にして下さい。」

ね?「はぁ?」って感じでしょ?

ちょっと呆れつつ「え?男女の数が合わなくてもいいのでは?どうしても合わせないとダメなの?」と聞くと、どうやら、新人の自分が声をかけて先輩が合コンに来ることになった手前、女の子の人数の方が少ないのは先輩たちに申し訳ないと思ったみたい。

とは言え、その都市伝説の部署から参加できる女の子は5人しかいないし、かといって他の部署に合コンに誘えるほど交流があった人もいなかったし・・・万事休す。

お手上げ状態になって、仕方ないので今度は私からKちゃんに連絡をいれてみたのですが、そこで風向きが一気に変わりました。

「あ、Uくんからお話聞きました?そうです、こっちは5人参加するので、あとはなばなさん入れて6人で・・・1人足りないんですよね?私の友達1人連れていってもいいですけど、なばなさんのお友達で誰か1人いません?」

ここで再び出てしまった「はぁ?」

ちょっと待ったぁぁぁーーーっ!

何故に私が1カウントされておる?

いやいや、私はいいですよ、合コンは若い人たちだけで楽しみなさいよ!

2人足りないと言うのなら、私、何としてでも誰か2人探しますんで!

咄嗟にそんな感じのことを矢継ぎ早に伝えたと思うのですが、そこでいつもはほんわかニコニコな後輩のKちゃんが珍しく「ダメですよ!なばなさんも来て下さい!( ー`дー´)キリッ」と一歩も譲らず。

そして残念なことに合コンの提案をした張本人は確かに私なので、Uくんからも「なばなさんの紹介なのに、なばなさんが来ないとかあり得ないでしょ。」などと、とどめを刺され。

なばな、28歳、なんだったらもう少しで29歳、あえなく人生お初の合コンに招集されて。

もう1人は、転職した先の会社で仲良くしてくれていた女の子に急遽お願いして、無事に数合わせが完了したのでした。 ~つづく~

スポンサーリンク

コメント

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました