我が家の猫くんは、動物病院が大嫌い。
基本的に超が付く怖がりなので、ただただ怖くて仕方がないのだと思います。
それが分かっているだけに、なるべく動物病院にはお世話にならないに越したことはないんだけど、いかんせん私たち夫婦が猫との暮らしが人生で初めてなもので、何かちょっとした変化があった時に「これくらいなら大丈夫でしょ!」とか「これはすぐに診てもらった方がいいな。」とかの判断がどうしてもつけられなくて、「念のために診てもらっておきますか。」となってしまうのです。
そして今日も、耳に腫れ物?ニキビ?みたいのが出来て1週間くらいたっても治らないので、朝一番で行ってきました。
キャリーリュックへ入れるまでが戦争
朝、私は素知らぬ顔で身支度を整え。
猫くんに悟られないように、洗濯ネットとキャリーリュックを猫部屋にスタンバイし。
まだ押し入れの中でボーッとしている猫くんをいつものように「う~ん♪今日もカワエエねぇ~♪」とおだてながら抱っこして、さり気なく猫部屋へ移動し。
素知らぬ顔でケージの上に猫くんを乗せ。
洗濯ネットをかぶせ、ここからは一気に!スピーティーに!猫くんをキャリーリュックに入れねばならないのです!
なぜなら、「あ!ボク、リュックに入れられる!?」と分かってからの猫くんの抵抗たるや、もの凄い力で暴れるからなのです。
いつもは大人しいし、わりとされるがままで腹モフも抱っこもさせてくれる大人しい子だけど、この時ばかりは全力で抵抗してくるんです。
根は優しい子なので噛みついてきたりは絶対にしないでくれているので、それは本当に感謝なんですけど、でも、キャリーリュックの中に降ろされる前に爪を立てて必死に何とか人によじ登って逃げようとするから、私の腕や肩はみみず腫れの傷だらけになるは、シャツに穴が開くわ、時には爪が顔に当たって流血するはで、それはもう戦争です!
そして、何とかキャリーリュックに入れて、あとはリュックの上のふたの部分のチャックを閉めるだけ~~~
ってところまできても、猫くんは絶対に諦めたりはしません。
あと15センチでチャックが閉まる…よし!もう少し!!
と思った瞬間、その隙間に顔をねじ込ませて、出てこようとするのです。
うごめく白い洗濯ネットが出てこようとするその様は、まるでムーミンのニョロニョロが激しく身をよじりながらキャリーリュックから出てこようとしているみたいで、軽くホラー。
そして洗濯ネット越しの必死な猫くんのその顔は、必死な本人には大変申し訳ないけど、ストッキングをかぶって引っ張られる芸人さんの顔のよう……(〃艸〃)プッ
こんなに必死に抵抗するのを見ると、やっぱり可哀そうだなって思ってしまうんだけど、「これも猫くんのためなんだから…」と自分に言い聞かせて、最後はその猫くんの顔を正面からむんずと掴んで、キャリーリュックの中にグイッと押し込む私でした。
私、鬼や…笑
病院では大人しい子認定されている
そんなこんなで、傷だらけのボロボロになりながら5kgオーバーの猫くんを入れたキャリーリュックを背負って、えっさほいさと自転車を走らせて動物病院へ到着すると、猫くんは一気に恐怖で委縮して大人しくなります。
もう、声をかけても聞こえないくらい、ただただリュックの中でうずくまって固まってしまうのです。
そして、そんな姿で診察室の先生の前に出るものだから、先生はいつも「わぁ、大人しい子ですねぇ!いい子ですねぇ!」なんて言ってくれるので、ちょっと心中複雑な私。
でも、褒められれば、それはそれで我が子が褒められているような気持ちになって、嬉しくなったりもして。
こーゆーのを世の中では「親ばか」と言うのでしょう。
よそよそしさ全開
こうして、今日も何とか無事に動物病院まで連れて行って診てもらいまして。
幸いなことに、耳の腫れ物は腫瘍的なものではなさそうとのことで、塗り薬をもらって2週間ほど様子を見ることになり、それでそのまま治れば再診無し、2週間経っても治らなかったらもう一度その時に診察してもらうことになりました。
朝一番に行ったので、日差しが強くなる前の10時頃には帰宅できたので、猫くんも暑さでバテずに済んだようです。ホッ。
帰宅して、病院を頑張ったご褒美&ご機嫌取りでパウチのご飯をあげたところ、すぐに元気に食べ始めてくれて良かったー!
んだけど。
それはそれ、これはこれ、猫くんは朝の私の所業にすっかりご立腹のようで、今日は夜になるまでよそよそしい目で遠巻きにこちらを眺めていて、なかなか近寄ってきてくれませんでした。
動物病院へ行く度に、猫くんと私の間に見えない壁が出来てしまうのは、毎度のことながらちょっぴり寂しい。
でも、いいの、いいの、猫くんが元気なら、それでいいのだ。
夜になっても朝の極度の緊張感の疲れが取れないのか?カメラを向けられて気づいてはいるけど、起きれない猫くんです。笑
はい、今日もよく頑張りました!
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