猫くんの抜歯とスタン・ハンセン

小さい家族

話はさかのぼりまして、昨年12月初旬のこと。

猫くんが私の顔を見ながら、大あくびをしました。

すると、一瞬だったのでハッキリとは見えなかったけど、右上の奥歯あたりの色が何やらグレーっぽいような感じがしたのです。

判断が遅れてしまった猫くんの歯石取り

それから私は猫くんがあくびをする度に口の中を覗き込んで奥歯をよく見るようにしたところ、やっぱり気のせいでは無くて歯の色が変だと分かったので、いつもお世話になっている動物病院へ連れて行って診てもらいました。

すると、歯石が付いて、右上の奥歯が少し歯肉炎になってきている(歯茎の後退が見受けられる)とのこと。

ここでふと、半年ほど前の6月に受けた健康診断の結果を聞いた時に

「少し歯石が見受けられるので、歯石取りも出来ますし、歯石を取った後に歯石が付きにくくなるコーティングも出来ますよ~」

と、サラッと先生が言っていたのを思い出したのです。

ただ、この時はストルバイトの結晶の対応を優先してバタバタしていて、歯の件はうっかり忘れていたのと。

結果を聞いた時、歯石が少し付いているぐらいなら無理に全身麻酔での歯石取りはまだしなくてもいいかな…なんて思ったのも事実でした。

その結果、奥歯に歯石が付いて歯肉炎になってしまい、12月末に全身麻酔をして歯石取りをすることになり、その時に一緒に、歯肉炎が広がらないようにたぶん右上の奥歯を抜歯することになるかもしれない状況になりました。( ← 実はまだこの段階では抜歯確定ではなくて、歯石取りで全身麻酔をかけた時に奥歯を詳しくチェックして、もしも歯の根元部分が溶けているようであれば同時に抜歯になるし、歯の根元が大丈夫そうであれば歯石取りだけして歯肉炎が治る場合もあるし、と言った感じでした。)

猫くんにはとても申し訳ないことになってしまいました。

ただ、まだ症状は軽くて、歯茎から血が出たりとか膿が出たりとか、歯がグラグラになっているとかではなく、猫くん本人的には痛みなどは無いようで元気にしてくれていたのが不幸中の幸いでした。

歯石取り1週間前の健康チェック

こうして昨年の12月末に歯石取りをすることが決定したのですが、その1週間前に、健康チェックを受けに動物病院へ行きました。

全身麻酔に耐えられるかのチェックです。

全身麻酔となれば小さな動物にとっては命取りになる可能性はゼロではないし、実際に僅かではあるけど麻酔から目が覚めずに天国へ旅立ってしまう場合もあるとのことで、どの動物病院も事前の検査はしっかり行ってからの本番の処置となるようです。

そして幸い、猫くんは健康チェックは特に問題も無いとのことで、予定通り1週間後に抜歯手術の予約を入れてもらって帰宅したのでした。

歯石取りと抜歯

1週間前の健康チェックを受けて問題なかったので、昨年の12月28日、猫くんは予定通り動物病院で歯石取りをしてもらいました。

処置の流れとしては

  1. 歯石取りのために全身麻酔をしてから
  2. 改めてしっかり歯科検診をして
  3. そこで必要と判断した場合は抜歯するかもしれない
  4. 最後にスケーリング(超音波スケーラーで歯石を除去)

と、前もって先生から話は聞いていたので、そこは先生を信頼してお任せしました。

そして午後2時頃、先生から「無事に終わりました~」と電話をもらい、やはり右上の奥歯1本だけ歯の根に影響が出ていたので抜歯になったと報告を受けました。

無事に帰宅

「やはり1本抜歯になりましたが、1本だけだったので入院しないで大丈夫です~」

「ただ、まだ全身麻酔のふらつきがあるので、おむかえは夕方17時~17時半頃にして下さい~」

とのことだったので、夕方になってから私はテクテクと歩いて動物病院まで猫くんをむかえに行きまして。

先生から歯石除去前と除去後の画像を見せてもらいましたが、やはりスケーリングしてもらった歯は真っ白で綺麗でしたし、術前はこんなにも歯の根元あたりが茶色くなっていたんだと改めて分かりました。

そして帰りは、年の瀬の寒さで術後の猫くんが冷えてしまわないように「ヘイ!タクシー!」とタクシーに乗って帰宅したのでした。

先生からは

  1. 「今日はくれぐれも安静に。」
  2. 「全身麻酔の後は体温が下がるのでいつもより暖かくしてあげて下さい。」
  3. 傷口が開いてしまわないよう、エリザベスカラーは10日間くらい付けていて下さい。」
  4. 「今日は全身麻酔の影響で多少吐き戻しがあるかもしれません。」
  5. 「元気が戻らないようなら病院へ連れてきて下さい。」

などなど注意事項の説明を受けて、夜は猫くんの様子をしっかり見ていてあげよう・・・温かくして安静に過ごさせてあげよう・・・大丈夫かな・・・元気ないかな・・・心配だな・・・ウルウル・・・なんて思いながら、丁重に移動用リュックを椅子の上に降ろし、チャックを開けて、猫くんをそっと出してあげよう・・・としたその時です!

Fight!!!

猫くんが勢いよく移動用リュックから飛び出してきて、「あれ?麻酔でグッタリしてたんでないの??」っとビックリ!

そしてその瞬間から、家の中にスタン・ハンセンのテーマ曲が鳴り響いているかのような修羅場に突入(;゚Д゚)

手には点滴の痕を保護するテープ、そして、首には謎のアンテナを巻き付けられて、首輪ですら絶対に嫌な猫くんが激おこで大暴れっ(;゚Д゚)

何とかテープとアンテナを外せないかと、手をプルプルさせたり!

頭をぶんぶん振り回しながらバックしてウロウロ歩き!

わざと壁にアンテナをぶつけ!

のたうち回り!

どこかにアンテナを引っかければ取れる技を見つけ出し!

その度に私にまたアンテナを付けられて激おこMAX!!!(;゚Д゚)

全身麻酔の後とは思えないほど!先生や私が心配していたのは何だったのだろう?と思うほど!暴れまくり。

っとは言え、やはり傷口の事を考えると、先生の指示通りエリザベスカラーはしばらく付けておかないとと思ったし、しばらくしたら慣れてきて落ち着いてくれるだろうと思って、大暴れする猫くんをヤキモキしながらそのまま様子を見ていたのですが。

結局、夫が会社から帰宅した23時頃になっても、慣れたり落ち着いたりするどころかずーーーっと暴れ続けていたので、このままでは逆に体力を使い果たして具合悪くなってしまうかもと思い、苦渋の決断でエリザベスカラーと腕のテープを外したのでした…

こうして、鬱陶しいヤツらがやっと取れて、猫くん、喜びのあまりグルグルにゃ~全開となり。

帰宅してから約6時間もの乱闘の後、やっと平和が戻った夜でございました。ふぅ。

猫くん、予想以上に元気な子だわ。

いや、イイのよ、猫くんが元気でいてくれれば、それでね。

でも、お母さんは疲労困憊だったよ…笑



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