【本当にたたかったお嫁さま】その37.礼儀を尽くして戦い続ける花嫁

・本当にたたかったお嫁さま

前回の【本当にたたかったお嫁さま】その36.「結婚式2ヶ月前の急な予定変更で時間との戦いに突入!」では、

結婚式まであと2ヶ月となった頃、急遽、両親たちと友人知人たちを結婚式に招待することになりました。

あまりにも急遽で結婚式までに時間がなかったので、私たちは大慌てで招待客のリストを作り!結婚式の招待状のセットを買いに行き!行きつけのカジュアルなレストランに披露宴代わりのパーティーの予約を入れ!結婚式の招待状とパーティー会場の案内状を作って!慶事用切手を買いに行き!それはもう大慌ても大慌てで時間との闘いの日々に突入しました(;゚Д゚)

こうして、寝る間も無く作業に追われて4~5日、無事に全ての発送を終えたのでした。

でも、私は私の両親には結婚式の招待状は郵送で発送しませんでした。

なぜなら、母と私の頭脳戦はまだ続いていたからです。

今日はそのへんのお話をしたいと思います(^^)

 

2000年10月上旬、結婚式の招待状作りと発送作業のため、思いがけず寝る間もないほど忙しい怒涛の1週間となってしまいましたが、カレのご両親とそれぞれの友人知人への招待状の発送が無事に終わりました。

そして週末、さっそく披露宴代わりのパーティーの予約を入れていたお店にも行って、パーティーで提供してもらう料理選び(大皿で提供のビュッフェスタイル)や品数や時間などなど、細かい打ち合わせを済ませました。

この時点で結婚式までもう2ヶ月を切っていて、結婚式の招待状を出すにはちょっと遅過ぎてしまったので申し訳なかったですけど、もしもそれが原因で招待状の返信で欠席のお返事が多かったとしても、結婚式はチャペルなので出席者の人数は何人でもかまいませんでしたし、披露宴は最初からしない予定だったので出席者の人数については気にしなくて大丈夫だったので、出席出来る方だけ出席していただければ問題ないと言った感じで、そこは気にせず返信のお葉書が届くのを待っていました。

 

こうして、ひとまず結婚式にご招待する方たちへの対応と、披露宴代わりのパーティーの打ち合わせも無事に終わったところで、私はいよいよ、私の両親に結婚式の招待状を手渡しすることにしました。

ちなみに、この時点では私の両親はまだ、私たちが結婚式をすることにしたことを知りませんでした。

なぜなら、最初に仮予約までしていた結婚式場と披露宴をキャンセルにさせるよう追い込んだのは母でしたし、結婚式をキャンセルしたと私から伝えられた両親は、そのまま私たちは結婚式をしないことにしたのだろうと思っていたと思います。

ところで、どうして私は両親にだけ郵送で招待状を発送しないで、手渡しにすることにしたのか?

その理由は、母と私の会話の無い頭脳戦はまだ続いていたからです。

母が言ってきそうなことや、やってきそうなこと、長年母に苦しめられてきた私が色々な可能性を考えて、それら全てに布石を打っておくために選んだ手段が、「結婚式の招待状を手渡しする」ことでした。

 

まず、郵送で招待状を送ったとしたら、専業主婦の母が家のポストに届いている招待状を母1人の状態で最初に見つける可能性が高いです。

そうなった場合、母がいかにもやりそうだなと思ったことは

可能性その①:招待状が届いたことを父に気付かれないように隠し、結婚式の日まで素知らぬ顔して、夫婦そろって結婚式に行かないように仕向ける

可能性その②:招待状を父に見つからないように隠し、「招待状なんて届いていない!受け取ってない!」としらばっくれて、私たちの不手際だと言いがかりをつけて攻撃してくる

可能性その③:父はたぶん結婚式に出席しようとしてくれるけど、母が両家の顔合わせの時みたいに「私は行かない」と言って、父を困らせる

 

これらの可能性を打ち消すための布石として、私は結婚式の招待状を「両親そろっている時に」「直接手渡し」しました。

そして、

「結婚式をすることにしました。最初の式場をキャンセルしたので(←嫌味)、別の式場で2人だけで式をすることにしたんですけど、カレのご両親が『結婚式を見たい』と言ってくれたので、カレのご両親と友人知人に招待状を出しました。それで、お父さんとお母さんにも、はい、これ、招待状です。」

と言って招待状を差し出すと、父が「はい、どうも。」と言って受け取ってくれたので、私は続けて

「結婚式は、チャペルで式だけやって、披露宴はしないので・・・結婚式に来てくれたら嬉しいけど、もしもまた『来れない』ようだったら、無理に来てくれなくても大丈夫だから。お父さんとお母さんの都合が良ければ、来て下さい。」

と伝えまして、これまで母に散々酷い仕打ちを受けてきましたけれど、私は私の両親に招待状を渡したことで、親子としての礼儀を尽くしました。

そして、招待状を両親に直接手渡ししたことで、母が招待状を隠したり、受け取っていないとしらばっくれて私たちの不手際だと攻撃してくる可能性を打ち消しました。

さらに、「結婚式には来れたら来て、来れないなら来れないで大丈夫です」と伝えたことで、また母が「行かない」と言ったとしても、父が母を説得しなければならない負担や、結婚式に来れなかった時の父の罪悪感は無くなるでしょう。

 

娘として礼儀を尽くして、母とは頭脳戦で戦い続ける、そんな結婚式2ヶ月前の花嫁でした。   ~つづく ~

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