私は先日、人間ドックの様々な検査結果の数値だけが健康診断の答えではないよねと思っているし、検査結果の検査項目や数値が何を示しているのか全て把握できているわけではないから、本当に大丈夫なのか?それとも実はギリギリなラインなのか?をある程度は自分でチェックしてみたり、不安なことがあれば病院へ行って質問したり詳しく検査してもらうのが大事かな、みたいなことをブログ記事に書きました ⇩
そして今日は、このブログ記事の後日談みたいな話をしたいと思います。
腎臓の数値が全然A判定じゃない?!
昨年の11月に受けた年に一度の人間ドッグの検査結果は、ちょいちょいツッコミどころはあれど人間ドックの先生からは「痩せればいいだけです!」とビシッと言われて、終了となりました(^^;
なので、後から郵送されてきた検査結果を見ても、おしなべてA判定かB判定ばかりで、急いで再検査や治療をしなければならないようなものも無くて、ホッとしていたんですね。
ところが数週間前に、SNSで腎臓病にまつわるこんな情報を目にしました。
- 腎臓病は腎臓の機能が低下する病気で、症状は初期にはほとんどなくて
- 症状が出た頃には腎臓病はすでに進行してしまっていることが多くて
- 腎臓の機能は1度失われると回復することがない
- 「eGFR」の数値=機能している腎臓の割合 なので、例えば「eGFR」が100なら腎臓は健康、「eGFR」が80なら機能している腎臓の割合は8割、「eGFR」が50なら機能している腎臓の割合は5割、つまり半分しか機能していないということになり
- 「eGFR」の数値が60未満の状態が3ヶ月以上続くと、慢性腎臓病(CKD)と診断されます
あまり腎臓のことを気にかけたことがないまま生きてきてしまったので、最初は「へぇ~そうなんだぁ~」くらいで情報として見ていただけだったんですけど、ふと、私の腎臓はどれくらい機能しているんだろう?と気になって、昨年の11月に受けた人間ドックの検査結果を引っ張り出して来て、「eGFR」の数値を見てみました。
ただまあ、検査結果はA判定だったので「問題はないだろうけどね~」くらいの、軽い気持ちで見ただけだったんですけどね。
ところが、腎機能の「eGFR」の数値を見てみたら、まさかの65。
・・・え?・・・65?
・・・A判定になってるけど・・・ええっ?!65~~~?!?
「eGFR」の数値が60未満の状態が3ヶ月以上続くと慢性腎臓病(CKD)と診断されるのであれば、65の私の腎臓の機能は既に4割近く失われていて、6割程度しか機能していないことになり、あともう少しで慢性腎臓病ってことになるではありませんか。
それなのに、人間ドックでは腎機能はA判定って、いやそれ、全然A判定じゃないじゃんっ!!!
どーゆーこと???
しかも、腎臓の機能は1度失われると回復することがない場合が多いのであれば、私はもうこれ以上腎機能を失うわけにはいかないし、何とかギリギリでも慢性腎臓病にならない努力をしなければならないじゃないですか。
そして、ふと、夫の人間ドックの検査結果も気になって見てみたところ、なんと夫の「eGFR」の数値は、まさかの62。
・・・ゲッ。
ヤバい、夫婦そろって、ヤバすぎる。
私はその日のうちに腎臓内科の病院を探し、夫にもこの「eGFR」の数値についての話をして、一緒に検査の予約を入れたのでした。
検査を受けました
こうして先週、日にちは違いましたが夫も私も、まずは腎臓の専門の病院で検査を受けました。
検査内容は、以下の4つ。
- 問診(持病の有無・服用している薬やサプリメント・家族で腎臓病の人はいたか?人間ドックの検査結果も提出)
- 検査項目について説明を受ける
- 尿検査(尿タンパク)
- 血液検査(クレアチニン・eGFR・シスタチンC)
そして先生は真っ先に「腎臓の機能は「eGFR」の数値だけで判断はできないですよ」と教えてくれました。
腎機能の評価を行うために最も使用されるのは「クレアチニン」と言う項目で、この「クレアチニン」を特別な計算式に組み込んで出した値が「eGFR」なのですが、「クレアチニン」も「eGFR」も体の水分量によって変動があったり、筋肉量などの影響を受けるので、正確な腎機能を示さないことがあるとのことで、血液検査で「シスタチンC」の数値も調べたり、尿検査で尿にタンパクが出ていないか尿タンパクの検査もして、色々な視点で腎臓を確認していく必要があるんですって。
そして、シスタチンC濃度に基づいて計算される腎機能の指標である「eGFRcys」こそが一番、筋肉量や食事、運動などの影響を受けにくいため、特に筋肉量が少ない場合やクレアチニン値が変動しやすい場合に有用な数値となるそうです。
検査結果
そして今日、検査結果を聞きに行ってきました。
結果から言うと、相変わらず「eGFR」の数値は62.5と低めだったんですけど、尿タンパクは出ていなくて、シスタチンCの数値を入れて計算された腎機能の指標である「eGFRcys」は83.8と、問題無い数値だと言うことが分かりました。
ちなみに夫に至っては、「eGFR」の数値が人間ドックの時より上がっていて70.4、「eGFRcys」は85.3と、こちらも問題無いことが分かり、夫婦そろってやっと胸をなでおろしております。
それにしても、いやぁ、今回は肝を冷やしましたね。
そしてやっぱり、検査結果の検査項目や数値が何を示しているのか全て把握できているわけではない私みたいな者は、さっさと病院へ行って、分からないことは先生に話を聞かせてもらって、検査してもらって、現状を知ることが一番早い解決策だなと感じました。
大丈夫かな?大丈夫だよね?と気にしながら放置しておく方が心のストレスになるタイプなので(^^;
そして改めて、健康診断の検査結果をきちんと把握することの難しさを実感した出来事でした。
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