【本当にたたかったお嫁さま】その54.挙式直前の控室で緊張が走る

・本当にたたかったお嫁さま

前回の【本当にたたかったお嫁さま】その53.「結婚式のお支度に花嫁が遅刻?!」では、

結婚式当日、スタッフの方やヘアメイクさんたちがあまりにも慌てている様子だったので、私はたまらず「あのぉ、今日は挙式の3時間前に来て下さいと言われていたので、時間通り13時に来たんですけど、時間間違ってましたか(??)」と聞いてみました。

すると、花嫁さんによっては5時間前に式場に入られる方もいて「どんなに遅くても3時間前までに来てね!」と言うことだったらしく、式場の皆様が時間のギリギリまで来なかった私を待ち構えてくれていた理由がやっと分かったのでした。

そんなわけで、ヘアメイクさんたち総出で!大急ぎで!お支度をしてくれまして(^^;

おかげで、すっかり花嫁姿が完成した私は、いよいよ写真撮影と控室へ移動したのでした。

今日はそのへんのお話をしたいと思います(^^)

 

呑気に時間ギリギリに結婚式場に着いた私でしたが、式場スタッフの方たちの手際の良さったら流石なもので、あれよあれよと言う間に素早く花嫁の姿に仕上げていただきまして、今でも感謝しています(^^;

そして、後から式場に来たはずの夫のお支度は間に合ったかな?と心配していたのですが、やっぱり新郎のお支度はは新婦に比べれば簡単なもんのようで、私がドレス姿でお支度をする部屋から出た時にはもう、燕尾服姿になっている夫が廊下で待機していました。

これぞまさに、ザ・馬子にも衣裳!

完成した新郎新婦の姿に、お互い「おおーっ!!!」と声を上げつつ、ギリギリで到着した私たちにはゆっくりしている時間はありません(^^;

感動に浸る間もなく「それでは、写真撮影のお部屋に移動していただきます!(^▽^;)」とスタッフの方に急かされて移動して、あれよあれよと言う間に3ポーズほど2人だけで写真撮影をしました。

両親と一緒に写真を撮らなかったのは、もちろん、私の両親が結婚式に来るか分からなかったからです。

私の母のおかげで何かと普通の新郎新婦の結婚式とはイレギュラーな事が多かったですけど、それは私の中では割り切れていて、とにかく夫と2人の思い出として結婚式が出来ればいいとそれだけを思って挙式の支度をしていたので、この時の私は、両親が結婚式に来るか来ないか分からないこさえ気にするのを忘れて、ただひたすら、この日のスケジュールをこなすことに集中していました。

 

ひとまず写真撮影を終えた私たちは、ここでやっとちょっと一息つけることになり、挙式が始まるまで待機している控室へ行くことになりました。

スタッフの方に案内されて馬子にも衣裳のまま控室に到着して、扉を開けてもらって、ドレスの裾を気にしながらやれやれと言った感じで控室の中に入りました。

すると、その瞬間、すっかり気を抜いていた私の中で緊張が走りました。

なんと、結婚式に来るか来ないか分からなかった私の両親が、いや、きっと来ないだろうとさえ思っていた私の両親が、新婦の両親として控室に案内されて私たちを待っていたのです。

両親の姿を見つけた時、私はなんとか笑顔だけは崩さずにいましたけど、ハッと息が止まりましたね。

だって、両親が結婚式に来るとは私にとっては半ば「まさか」な出来事でしたし、これまで散々私を苦しめてきた毒親の母が結婚式に来たと言うことはですよ、最悪、母がこの結婚式でまた何かやらかしたり、式に来ていただいた皆さまの前で醜態をさらしたり、心無い言葉を言われて大切な結婚式が一生消えない嫌な思い出になってしまいかねない可能性があったからです。

せっかくの結婚式なのに一気に不安に包まれました。

でも、そんな動揺を式場のスタッフの方たちの前でおくびにも出すわけにはいじゃないですか。

だから、咄嗟に平静を装って「あっ、来てくれたんだぁ~(*^-^*)」と両親に声をかけました。

すると、父が私に「親戚たちには結婚したことはまだ連絡しないように。」とか「親戚からのご祝儀はなんちゃらかんちゃら」とか、母から言うようにと言われたであろう意味不明な業務連絡のようなことを話してきて、母はその後ろで作り笑いの引きつった笑顔で黙って立っていましたけど、実は私、緊張と動揺しすぎて父が話してきた事をほとんど覚えていないのです。

ただ、両親から「おめでとう」とか、「綺麗な早嫁姿だね」とか、「幸せにね」とか、そのような言葉は一言も無かったな~とは思いました。

でも、この人たちはこーゆー人だよねと分かり切っていたし、そんなことはもうどうでも良くて、「どうか私たちの結婚式の邪魔をしないで!」とただそれだけをひたすらに願いながら、毒親である母に付け入る隙を与えないために私は笑顔を崩さず落ち度のないように対応を続けました。

 

そうこうしているうちに、夫のご両親も控室に来られたので、両家の顔合わせの日にドタキャンしやがった母は、この時初めて夫のご両親と対面してご挨拶したのですが、

いったいどんな顔で(どの面下げて)夫のご両親に挨拶するんだろう?と、私は思わず母の顔を見ていましたが、さすが外面の良さは抜群の毒親なので、優しそうな笑顔で下手に出てつつがなくご挨拶をしていて、ある意味ちょっとホッとしました。

なぜなら、両家の顔合わせに来なかった母が、もしも初対面の夫ご両親に失礼な態度をとったらどうしよう・・・と頭の片隅で戦々恐々としていたからです。

とりあえず第一関門クリア、と言った気分でした(^^;   ~ つづく ~

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