もう１０年くらい前のことなんですけど、ある日、一度寝たらちょっとやそっとのことでは起きないでお馴染みの夫が夜中にむっくり起き上がって、両手で顔を覆いながら「うう～っ…」と唸っていました。
その異変に気付いた私は急いで「どうしたっ？！」と聞くと、「顔が…顔の右側がズキズキ激痛で眠れない…」とちょっと歯を食いしばるくらいな感じで痛がっていて。
顔面麻痺とか脳梗塞の可能性を考えた私は、急いで部屋の灯りをつけて夫の顔をチェックして、言葉が出にくかったりしないか確認してみたのですが、ひとまず異常はなさそうでした。
なので、夜中でしたがとりあえずの応急処置で軽く食べ物を胃に入れてから市販の痛み止めの薬を飲んでみましたが、市販の痛み止めレベルでは太刀打ちできないレベルの痛さだったようで、朝まで痛みで眠れなかった夫は朝一番で整形外科が評判の総合病院へ行きました。
整形外科では、首から顔にかけてのレントゲンを数枚撮って検査をしてもらったそうです。
結果は、特に異状は見当たらず、原因も分からず、とりあえず痛み止めの薬を数日分と湿布を大量に処方されたのですが、痛み止めを飲んで湿布を貼ったところで対処療法でしかなく、根本的な痛みは消えずお手上げ状態のまま数日が過ぎてしまいました。
その間、夫も本当にしんどそうでしたし、私もどうしたものかと思っていたのですが、そんな時にふと、隣駅に「スポーツ指圧」の治療院があったのを思い出しました。
スポーツ指圧とは、身体のコリをほぐす一般的な指圧とは違って、スポーツ選手などの疲労回復や怪我の予防などを目的としたマッサージの一種です。
解剖学や生理学などに基づき身体の構造を熟知した施術者が、一人ひとりの身体の状態や競技の特製に合わせて施術の強度や方法を調整するとされています。
そして、スポーツ選手だけでなくデスクワークによる肩こりや腰痛など一般の人々の身体の不調改善にも効果的とのことで、夫は仕事柄で慢性的な肩こりに悩まされていたので、「もしかしたら治療するならこっちじゃね？」と思った私は、夫にスポーツ指圧に行ってみることを勧めました。
すると、夫は迷うことなくすぐに私が提案したスポーツ指圧の治療院の予約を入れて行きました。
そして結果から先に言うと、お手上げだった痛みが、スポーツ指圧のおかげで一発で顔の痛みが消えたのでした。
施術をしてくれた担当の方曰く
「肩から首にかけてのコリが酷すぎてガチガチに固まっていていることが原因で、神経を圧迫して、顔に痛みが広がっているのでしょう。」
と、首・肩・腕・背中を中心に指圧をしてくれたそうです。
でも、心地良い一般的な指圧ではなく不調の改善のためのスポーツ指圧ですから、夫曰く
「施術の担当の人、容赦なかった（ＴＴ）悶絶するほど『痛い！』って歯を食いしばって言っても、容赦なく、しかも指でじゃなくて肘で肩をグリッ！グリッ！って押し続けるから、痛すぎて涙出た（ＴＴ）」
とのことで、夫のコリは相当手強かったのでしょうし、施術を担当してくれた人も頑張って施術をしてくれたのでしょう。笑
でもその甲斐あって、たった１度の施術で顔の激痛は綺麗サッパリ消えてくれて、痛みで数日間ぐっすり眠れなかった夫は、その日の夜は泥のように布団に倒れ込んでグースカピーと熟睡でした。
最終的に、痛みは１回の施術で消えて再発しなかったんですけど、痛みの元となっていたコリを完全にほぐしきるためにトータルで３回ほど通って、終了となりました。
あの時の夫の謎の顔面の激痛は、整形外科で原因が分からなくて、湿布だけもらっても根本的な治療にもならなくて、夫も私も途方にくれるとはまさにこのことでしたが、スポーツ指圧のおかげでこんなにも痛みがすぐに消えるとは驚きでしたし、まさに救われた～って感じで本当にありがたかったです。
あの時にスポーツ指圧に出会えてなかったら、夫の顔面の激痛はどうなっていたんだろう？と考えるとゾッとします。
そして、夫がどんなに痛がっても容赦せず施術をして治してくれた担当の方に、今でも感謝しています。笑
ありがとうございました！！！
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