昨日、2023年10月27日(金)、夏休み3日目。
「美しいぶどう畑を見てみたい!」と言う私のリクエストで、甲府にある「サントリー登美の丘ワイナリー」へ行ってきました。
アクセス
今回、私たちが日本全国多々あるワイナリーの中から「サントリー登美の丘ワイナリー」を選んだ理由の一つとしては、都内からのアクセスが抜群に良いからでした。
新宿駅から、JR特急「あずさ」または「かいじ」に乗り、乗り換えなしの90分で甲府駅に到着します。
そして、JR甲府駅から登美の丘ワイナリーまでは、金・土・日・祝日限定で無料のシャトルバスが運行しているのです。
甲府駅からは約30分で到着しました。
土地勘のない場所へ行って自力で目的地まで移動しなくて済むのって、とっても便利でありがたかったです。
無料シャトルバス乗り場の地図や、無料シャトルバスの時刻表は、公式ホームページの「アクセス」から確認することができます(↓)。
駅前に公共交通機関のバスのバス停とは別に送迎用バスのバス停があって、とても分かりやすかったです。
シャトルバスは、レトロな感じでとても可愛らしくて、バスの横に「サントリー登美の丘ワイナリー無料シャトルバス」のプレートが張り付けられているので、すぐに分かりました。
バスに乗ると、天井がガラス張りになっていて、とても明るい雰囲気です。
ワイナリーが近づいて山の中を走っている時は、横の窓からは山の緑と、天井からは青空が見えて、移動時間もとても素敵な思い出になりました。
サントリー登美の丘ワイナリー
サントリー富の丘ワイナリーは、甲斐市では一番古いワイナリーです。
1909年に「登美農園」としてぶどう栽培とワインづくりを始めるために土地を切り開き、その後、1936年にサントリーが経営を引き継いで、こうやってワイナリーを一般の人が見学出来たりするようになったのは1990年代後半になってからのことでした。
登美の丘ワイナリーの総敷地面積は150ヘクタール(東京ドーム約32個分)、その中で、丘の一番いい場所を使ってブドウを栽培していて、畑の広さは25ヘクタール(東京ドーム約5.3個分)になります。
登美の丘の歴史は日本ワイン発展の歴史でもあると言わしめるのは、1970年代に生産の難しい「貴腐ワイン」の醸造もおこなわれたこと。
そして1990年代に国際コンテストで数々の賞を受賞し、歴史に裏打ちされた実力を有するワイナリーへと成長し、最新技術を用いた研究や栽培と、よりよいものを目指す努力を怠ることなく今なお日本ワイン界の牽引者として走り続けていることです。
入場受付とツアー申込
サントリー登美の丘ワイナリーへ到着すると、まずはゲストハウスへ移動して入場受付をします。
そして、こちらで其々自分たちが申し込みたい見学ツアーの申し込みをします。
申し込みを済ませると、申し込んだ見学ツアーのネックホルダーを渡してもらえるので、それを首からかけてからワイナリーの中の散策がスタートしました。
ちなみに私たちは、
「甲州ぶどう畑 散策ツアー」
(所要時間30分)(参加費(税込)お一人様1,000円)
日本固有品種「甲州」のぶどう畑を散策しながら、ぶどうづくりのこだわりをご紹介します。見学後は、畑の中でワインのテイスティングが楽しめるツアーです。
「ワイン熟成庫ツアー」
(所要時間50分)(参加費(税込)お一人様2,000円)
ワインが眠る熟成庫を見学しながら、ワインづくりのこだわりをご紹介します。見学後は、熟成庫内でワインのテイスティングが楽しめるツアーです。
私たちが参加した以外の他のツアーもありました。
そしてツアーごとに開催日(曜日)や開催時間が異なりますので、お申し込みの際はご確認下さい。
富士見テラス
ゲストハウスからぶどう畑の中の階段を上がった所に、富士見テラスがありました。
そこからは、ぶどう畑と、その向こうに甲府盆地と、さらにその向こうには富士山と、連なる山々を見ることが出来ました。
こんなにも緑に囲まれた見晴らしの良い景色だけでも、癒されます。
こんな美しい所で育つぶどうから出来たワインは、味も美しいんだろうなと思ってみたり。
昨日はちょっと雲が多くて富士山の姿は時々薄っすら見えた程度でしたが、ちょっとだけでも見れて良かったです。
こちらは、テイスティングカウンターショップです。
ワインのテイスティングが出来たり、ワインやグッズの販売をしているところです。
テイスティングカウンターショップの前がこのような富士見テラスになっていて、もちろん屋外ですがソファー席なんかもあったりするので、昨日は天気が良くてこちらでのんびり出来て気持ち良かったです。
富士見テラスには、金・土・日・祝日限定で営業している「富士見テラスカフェLDK」があって、自家製フォカッチャサンドやソーセージ、グリッシーニなどワインにピッタリな軽食を販売しているので、見晴らしの良いテラスでゆっくり味わうことができました。
甲州ぶどう畑 散策ツアー
10時30分、まずは申し込んでいた「甲州ぶどう畑 散策ツアー」が始まりました。
ツアーガイドの方に連れられて、ツアー参加者たちは日本固有種「甲州」のぶどう畑の中に入ることが出来ました。
まっすぐ綺麗に並ぶぶどうの木が美しい~~~
そしてなんか、日本じゃないみたい。
このツアーでは、実際のワイン用のブドウの実を見せてもらったり。
ぶどうの木の育て方についてや、ぶどうを育てる大変さなど、こだわりのぶどうづくりについて紹介してもらいました。
参加者からの質問などにも丁寧に答えて教えていただけたりして、私のようなワインにさほど詳しくない者でもとても楽しいひと時となりました。
そして見学後は、ぶどう棚の下の木陰の椅子に座って、ぶどう畑を眺めながらワインのテイスティングを楽しみました。
なんて贅沢な時間・・・♪
このツアーの試飲製品は、サントリーフロムファーム 「ワインのみらい 登美の丘 甲州 若木園育ち(60ml)」
植えてから5~6年のまだ若い苗木の白ワインです。
若い苗木ならではのフレッシュな味わいは、緑のぶどう畑の景色と相まって、清々しかったです。
ワイン熟成庫ツアー
続いて11時30分から、「ワイン熟成庫ツアー」が始まりました。
ワインの熟成庫はぶどう畑がある山の麓にあるため、一旦ゲストハウスの前からバスに乗って移動しました。
熟成庫に到着すると、山に面して石造りの入り口がありました。
つまり熟成庫は、山を掘った山の中が熟成庫になっていたのです。
中に入ると、誤解を恐れずに言うならば、そこはまるでホーンテッドマンションのような・・・笑
熟成庫の中はほんのとひんやりしていて湿気もあって、やはり雰囲気としては洞窟の中のような感じでしたね。
さまざまな大きさの木の樽が、ずらりと並んでいます。
なんて厳かな雰囲気。
一番数が多かった中くらいの大きさの樽には、ワイン(瓶)300本分のワインが入っているそうです。
こうやってワインは静かな環境で育つんですね。
続いて、瓶熟庫へ。
樽で熟成させたワインは、次に瓶に詰められて、さらに涼しい地下の瓶熟庫で寝かせます。
瓶詰めして寝かせることにより味わいが少しずつ変化して、飲み頃を迎えるそうです。
こちらは、瓶熟庫でも厳重な扉で保管されている貴重で高級なワインたち。
とても貴重な貴腐ワインのお姿が・・・
熟成庫の中は、さながら地下迷路です。
こうやって通路の両サイドに、年度ごとに管理されたワインたちが保管されていました。
圧巻です。
そしてこのツアーも最後にテイスティングをさせていただきました。
案内されたのは、熟成庫の中にある石造りの中世のヨーロッパのお城の中のような部屋でした。
ツアーガイドの方にワインの説明などをしていただきながら
・赤ワイン(登美の丘 赤)品種:「プティ・ベルド」「メルロ」「カベルネ・ソーヴィニョン」
・白ワイン(登美の丘 白)品種:「甲州」
の2種類を味わいました。
白ワインは、最初のぶどう畑散策ツアーでいただいた若い苗木の白ワインよりも、まろやかで深みがありました。
赤ワインは、3種類のぶどうが入っているからか、私には今までに味わったことのないような独特な特徴のある赤ワインでした。
ツアーに参加して、ワインの奥深さとか、味の個性や違いとか、ワインの事がほんのちょっぴりだけど分かったような気がしがしたので、ツアーに参加してみて良かったなぁと思いました。
でもそれはきっと、実際にワイナリーへ行って、ぶどう畑の景色を見て、色んなぶどうの木を見て、ぶどう畑の空気を吸って、ワイン熟成庫の世界観をこの目で見たからこそなんだと思います。
サントリー登美の丘ワイナリー、素敵過ぎました。
前半の記事はこのへんにして、後半へ続きまーす。
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