前回の【本当にたたかったお嫁さま】その20.「まさか!本当の結婚式を見学?!」では、
2000年6月中旬の週末、ブライダルサロンで紹介してもらった式場の見学へ行ったところ、思いがけず見ず知らずのカップルの実際の結婚式をこっそり見学させてもらうことになって、その厳かな雰囲気に緊張しまくりました。
でも、チャペルの雰囲気もとても素敵で、私にとっては慣れ親しんだ街にある結婚式場だったこともあって、私たちはその日のうちにこの式場に結婚式の予約を入れました。
そして、12月の結婚式に向けて、いよいよ式場との打ち合わせなどが始まりました。
今日はそのへんのお話をしたいと思います(^^)
2000年6月下旬。
12月の結婚式に向けてまず初めにすることになったのは、新郎新婦の衣装選びでした。
結婚式に並々ならぬこだわりや思いがある新郎新婦であれば、たぶん1年くらい前には式場を決めて、ゆっくりじっくりと準備を進めていくんだろうなと思いますけど、私たちは毒親である私の母の妨害の件もあって、とりあえず記念に2人で結婚式が出来ればそれでいいよね~ってな具合だったものですから、式場決定から結婚式まで約半年しかなくて、式場のスタッフの方にしてみれば「急ピッチで準備をしましょう!」って感じだったみたいです(^^;
なので式場スタッフの方からは、式場を決めた数日後の平日に「さっそく新郎新婦の衣料選びに来て下さい(^^:/」と言われたのですが、カレは仕事が忙しくて平日はとてもじゃないけど無理だったので、まずは私だけ先に平日に1回目のウェディングドレス選び(候補のドレスを数着に絞り込み)に行って、後日の週末にカレの衣装決めと私の2回目のドレス決め(候補の中から1着に決める)をすることになりました。
こうして、私は仕事を休んで1回目の衣装選びに行きました。
その日は天気も良くて、やけに夏のような強い日差しの暑い日でした。
少々の緊張感を持って式場の衣装室に入ってみると、数名の女性スタッフの方が出迎えてくれて、衣装室には数えきれないほどのドレスがズラリとハンガーにかかっていました。
そして実は、ここから先のウェディングドレス選びの話は、以前のブログ記事で既に書いていました。
自分が着たいと思っていたタイプのドレスがどれも全く自分に似合わなくて愕然としたこと。
自分に似合うドレスを見つけることが出来ないセンスの無さに途方に暮れたこと。
それで最終的には、スタッフの女性に「すみません、私に似合いそうなドレスを選んで下さい・・・」と丸投げしてドレスを選んでもらったこと。
「自分の好み」と「自分に似合うもの」は別なんだと気付いたこと。
など、ただただ自分のセンスの無さをボヤいている記事となっております。笑
そして、この記事にも書いた通り、私はスタッフの女性にドレス選びを丸投げして選んでいただいて、幸いにも無事に候補の3着のドレスを選ぶことが出来たわけなんですけども、私のセンスの無さの話は一旦置いておきまして。
この日、私が衣装室に到着した時、衣装室には既に1組のカップルがいて新婦のウェディングドレス選び真っただ中でした。
真っ白なウェディングドレスを試着して360度方向全てからドレス姿をチェックしている新婦と、対応している2人のスタッフと、その新婦に付き添う新郎らしき男性と、どちらかのご両親らしき年配のご夫婦がその姿を見ていて、皆さんでワイワイと新婦のドレス選びを見守っている感じでしたね。
それに比べて私ときたら、カレは仕事で来れなくて(これはまあ仕方ない事なので別にいいとして)、両親には2人だけで結婚式をすることも伝えていなければ、当然ですがドレス選びに両親が一緒に来るなんてことも無くて、1人でぷらぁ~っと衣装室に来て、着たいドレスを伝えて着てみたものの全く似合わなくて1人で途方に暮れた挙句、スタッフの人に衣装選びを丸投げして選んでもらって、ものの1時間くらいで1回目の衣装選びはあっさりと終了です。
そして、私が衣装選びをサクッと終えて衣装室を出る時も、そのカップルの新婦さんは真剣な面持ちで「あーでもない、こーでもない」と言いながら皆さんに囲まれながら衣装選びはまだまだ続いておられました。
その真剣さ、その情熱、凄いなと思いましたし。
やっぱり結婚式をする人って、普通はこうやってみんなで楽しくワイワイと準備を進めるものなのかな~なんて思ったのでした。
でもだからと言って、寂しいな~とか、いいなぁ~とかは思いませんでしたね。
これからは好きな人と一緒に生きて行けて、自由が無い鳥かごのような実家から出れて、私を苦しめ続けた母と離れることが出来る、それだけでもう十分だったからです。
こんなにも対照的な2人の新婦の衣装選び風景、私の事情を知らない衣装室のスタッフの方々には、どう見えていたでしょうかね(^^;
とにもかくにも、この時に私の衣装を選んでくれたベテランっぽいスタッフの女性には、今でも感謝しています。 ~ つづく ~
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