祖母ゆずりだったのかな?

・不思議な話

私が「これは明らかに変だ…」とはっきりと認識した不思議な体験をしたのは、小学校4年生の頃でした。

それからは、時々だけど、でもコンスタントに、「え?今の何?」みたいな不思議な体験をするようになって、今に至っています。

そして、初めて不思議な体験を認識して以降の10代~20代の約20年間は、私はまだ実家暮らしでしたが、両親はその類の話に耳を傾けてくれるような人ではなかったので、何か不思議な事があっても私は両親には話したことはありませんでしたし、ましてや、両親に「不思議な体験をしたことある?」みたいは話を聞いたこともありませんでした。

それに、雑談みたいな感じでも両親から「昔、こんなことがあって~」なんて話も一切聞いたことが無かったので、たぶん両親は不思議な体験とは無縁だったのかなと思っています。

つまり、時々不思議な体験をするのは、いわゆる「遺伝」とかではないんだなって思っていました。

ところがです。

もしかしたら遺伝なのかも?とちょっと思った出来事がありました。

 

20代後半になって母との関係が悪化の一途を辿っていて、実家にいる時間が苦痛でしかなくなっていた私は、時々、一人で母方の祖母に会いに行っていました。

母との関係に苦しんでいる孫娘の現状を知って、私のことを唯一心配してくれていたのが母方の祖母だったし、私もそんな祖母を心の拠り所にさせてもらっていたのです。

ちなみに、この頃には祖父は既に他界していて、祖母は長男夫婦の家の近くのアパートで一人暮らしをしていました。

久しぶりに祖母に会いに行くと、買ったばかりの除湿器が気に入って「これが1台あると洗濯物も半日もしないで乾くのよ!」とか「氷川きよしのテープを寝る前に毎日聞いているのよ!」とか、いつものように楽しく話をしてくれました。

でも、しばらくした頃、祖母が急にちょっと困ったような感じで「この前ね…」と話し始めたので「うん、どうした?」と黙って話を聞いたら

 

「この前さ、ここに布団敷いて寝てたら、お爺ちゃんが枕元に出てきて『一緒に行こう~一緒に行こう~』って私に言うのよ。」

「えっ?お爺ちゃんが?来たのが見えたのっ(??)」

「うん、そう、お爺ちゃん・・・ほんと、嘘じゃないのよ。」

「でも私、恐くなって『嫌!行かない!私はまだそっちに行かないから!帰って!』って言ったら、お爺ちゃん、黙ったまま消えたのよ。」

「えっ?お爺ちゃんがお婆ちゃんをむかえに来た、ってこと?」

「うん・・・そうみたい。」

「でも、お婆ちゃんが「嫌だ!」って言ったら消えたってことは、お婆ちゃんの言ってること、分かってくれたんだろうね。」

 

なんて話を、けっこうサラッと真顔でしてきたのです。

ちなみに、祖母は認知症などでもありませんでしたし、冗談で言っているようにも見えなかったので、きっとお爺ちゃんの姿を見たのは本当の事なんだろうなと思いましたね。

後になって、この時の祖母の様子を思い返すと、「この前ね!お爺ちゃんがね!」と興奮しながら話をしてくるでもなく、冷静に、あったことを淡々と話しているようだったので、「もしかしたらお婆ちゃんって、こーゆー経験を何度もしたことがある人なのかも?」と、何となく思ったのです。

もしかしたら、私が時々不思議な体験をするのは、祖母ゆずり?

祖母からの遺伝の可能性があるのかなぁ?なんて、今でもちょっと思ったりしています。

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